デグーは「見張り役」をする?群れで暮らすデグーの興味深い社会性

デグーは「見張り役」をする?群れで暮らすデグーの興味深い社会性

多頭飼いをしていると、

「みんながごはんを食べているのに、なぜか一匹だけ周りを見ている」

「高い場所に登って、じっと辺りを確認している」

そんな姿を見たことはありませんか?

もちろん、飼育下で見られるすべての行動が野生での「見張り」と同じとは限りません。

しかし、野生のデグーを研究した報告では、群れの中の一部の個体が周囲を警戒するような行動をとることが確認されています。

今回は、そんなデグーの興味深い社会性についてご紹介します。

デグーは群れで生活する動物

デグーは、野生では仲間と関わりながら生活する社会性の高い動物です。

一緒に行動したり、鳴き声でコミュニケーションをとったり、仲間との関係を保ちながら暮らしています。

そしてデグーの群れでは、エサを探す個体とは別に、周囲を警戒するような行動をとる個体が観察されています。

仲間がエサを探している間に周囲を警戒

野生では、食事をしている最中も天敵など周囲の危険に注意しなければなりません。

研究で観察されたデグーの群れでは、他の個体がエサを探している間に、一部の個体が高い場所などから周囲を確認する行動が見られました。

高い位置にいることで周囲を見渡しやすくなり、危険を早く察知できる可能性があります。

つまり、群れ全体が同じ行動をしているのではなく、

「エサを探す個体」と「周囲を警戒する個体」

のように、異なる行動をとる場面があるということです。

エサよりも警戒を続けることも

さらに興味深いのが、周囲を警戒している個体の行動です。

研究では、エサを利用できる状況であっても、すぐに食べることより警戒行動を続ける個体が観察されています。

デグーにとって食事はもちろん大切です。

それでも状況によっては、食べることよりも周囲を確認する行動が優先されることがあるのです。

こうした行動からも、デグーが周囲の仲間と関わりながら生活していることがうかがえます。

同じ個体が警戒する傾向も

さらに研究では、警戒行動をとる個体が完全にランダムに決まるわけではなく、特定の個体が繰り返しその行動をとる傾向も観察されています。

すべてのデグーの群れで必ず同じような役割分担が行われる、とまでは言い切れません。

しかし、個体によって群れの中でとりやすい行動が異なる可能性があることは、デグーの社会を考えるうえでとても興味深いポイントです。

デグーは「一緒にいるだけ」ではない

デグーの魅力は、ただ複数の個体が同じ場所で生活することだけではありません。

仲間の行動を意識しながら生活し、状況によって異なる行動をとる。

そんな複雑な社会性を持っていることも、デグーという動物のおもしろさのひとつです。

もし多頭飼いをしている方は、一度デグーたちをじっくり観察してみてください。

みんなが食事をしているときに、一匹だけ少し高い場所から周囲を見ていたり。

誰かが動くと、それにつられて他の子も反応したり。

普段何気なく見ている行動の中にも、デグーならではの社会性が隠れているかもしれません。

※飼育下で高い場所にいる、食事をしない、周囲を見ているといった行動が、必ずしも野生で研究されている「警戒・見張り行動」を意味するわけではありません。また、食欲低下が続く場合などは、体調面の変化にも注意して観察してください。

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